骨盤のゆがみ
20代、女性、主婦
子供を産んでから、どうも骨盤がゆがんでいる気がする。ほかの治療院で、「あしの長さが違うからダメなんだ」と言われる。
いわゆる「骨盤のゆがみ」と呼ばれるものには、大きくわけて二つのとらえ方があります。構造上のゆがみと、機能上のゆがみです。
前者は、左右のバランスなど静的(じっとしている)状態に注目し、後者は動的(動かす)状態に着目します。
カイロプラクティックや整体などでは、短下肢(あしの長さの違い)を施術の判断にもちいることもあります。
それぞれの考え方を否定するつもりはありませんが、私には納得できないことがかなりあります。
まず、生物で完全に左右対称のものは、この世には存在せず、人間も同じです。つまり、体の左右差があることは自然なことであり、正直、程度の差はあれ、誰でもあしの長さは違います。
よって、「あしの長さをそろえないと体に悪い影響が出る」というのは、あくまで仮説であり、残念ながら根拠はありません。左右のバランスの悪さと症状の有無との関連は、科学的にはよくわかっていないのが事実です。
この女性の場合、確かに骨盤の関節(仙腸関節)に動きの悪さがあり、それが違和感になっているものと思われます。
関節の動きを改善する方法論も多数ありますが、私は基本的には、関節まわりの軟部組織(靭帯、関節包など)の「こりぐせ」のリセットをメインに施術します。
いわゆる「ボキッ」系の矯正もできますし、即効性が高いケースがあることも認めますが、元の状態に戻るのも早く、根本的改善にならない場合が多いので、あまりオススメしません。
「こりぐせ」のリセットは即効性では劣りますが、持続性・安全性が高く、この女性も3回(2週に1回)で、違和感がなくなりました。
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